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公認会計士が格付け:ゴールド・プラチナカード8枚 2026年版
三井住友、JCB、アメックス、楽天、ドコモ、エポス、ANAのゴールド・プラチナカード8枚を、公式サイトの2026年10月時点の条件で確認し、年会費・還元率・ラウンジ・保険の4点からS〜Cで格付けしました。年会費の元が取れる利用額も試算しています。

結論から申し上げます。年会費に対して特典が明確に厚いと判断できたのは、年間100万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる三井住友カード ゴールド(NL)だけでした。年間50万円で無料になるエポスゴールドカードがそれに続き、年会費1万円を超えるカードは「どう使うか」で評価が分かれます。年会費3万〜4万円台のカードは、年間200万円以上の決済を集約できる人でなければ、元を取るのは簡単ではありません。
この記事では、各カード会社の公式サイトに掲載されている2026年10月25日時点の条件をもとに、8枚をS〜Cの5段階で格付けしました。年会費の「元が取れる利用額」は、前提と計算式を明記したうえで試算しています。カード会社は特典の条件を年に何度も変えますので、申し込みの前には必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
年会費の元が取れるのは「年間100万円以上使う」か「空港ラウンジを年に何度も使う」人だけです。
得する人・向いている人
- 年間100万円以上カードで使う人(三井住友ゴールド(NL)は翌年から無料+毎年10,000pt)
- 年50万円以上使う人(エポスゴールド:翌年から無料)
- 出張や旅行で空港ラウンジを年4回以上使う人
- ドコモの料金が月1万円以上の人(dカード GOLD)
損しやすい人・向かない人
- 年間利用が50万円未満で「ステータス」だけで持つ人
- 海外にほとんど行かないのに年会費3万円超のプラチナを持つ人
- 楽天プレミアムのプライオリティ・パスを年6回以上使うつもりの人(年5回まで)
- 年会費を「ポイントで相殺できる」と思い込んでいる人(利用額の条件を要確認)
- 三井住友カード ゴールド(NL)
- エポスゴールドカード
- 三井住友カード プラチナプリファード
- JCBゴールド
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
- dカード GOLD
- 楽天プレミアムカード
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
2026年10月25日時点の各社公式サイトの情報で評価。くわしい理由は下の表と各項目の説明へ。

先輩、ネットの比較記事ってどれも同じカードを勧めていて、何を信じればいいのか分かりません…

だから今回は、公認会計士の目で「数字」だけを見て格付けした。年会費・手数料・還元率・条件を、会社の決算書を読むときと同じ目で見ていく。広告報酬は格付けに一切反映していないよ。
基準日:この記事の数字は2026年10月25日時点の各社公式サイトの情報です。条件は変わることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
格付け表(S〜Dの5段階)
自分の数字で試算してみる
表の数字は目安です。自分の利用額や預金額を入れると、年にいくら違うかがその場で分かります。
このカード、年会費の元は取れる?
数字を動かすと、その場で結果が変わります(税引前・ポイントは1pt=1円として計算)。
あくまで目安です。実際の付与率・条件は各社の公式サイトでご確認ください。
各項目の詳しい評価
三井住友カード ゴールド(NL)(格付け S:最高評価)

画像出典:三井住友カード公式サイト(引用)
年間100万円の決済を1枚に集約できる人に向いています。一度条件を達成すれば翌年以降は年会費がかからず、毎年の継続特典10,000ポイントだけが残るため、年会費に対する特典の厚さは8枚の中で最も明確でした。旅行保険は最高2,000万円で、旅費を事前にこのカードで決済することが前提の利用付帯です。空港ラウンジは国内主要空港とホノルルが対象ですので、旅行特典を主目的にするカードではありません。
- 年会費:5,500円(税込)。年間100万円の利用で翌年以降永年無料(つみたて投資分は集計対象外)
- 基本還元率:0.5%(200円につき1ポイント)。年間100万円利用で毎年10,000ポイント(初年度は対象外)。対象コンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済なら7%
- 空港ラウンジ:国内主要空港とホノルルのラウンジ無料(家族カード会員以外の同伴者は有料)。プライオリティ・パスなし
- 年会費の元が取れる目安:年間100万円。達成すれば年会費0円+10,000ポイントで、100万円に対する実質還元は0.5%+1.0%=1.5%。未達なら0.5%還元で5,500円を回収するのに110万円が必要となり、計算上は元が取れない
- 良い点:100万円達成で年会費が永年無料になり毎年1万ポイント
- 気になる点:100万円に届かない年は特典が薄い。保険は最高2,000万円の利用付帯
三井住友カード ゴールド(NL) の公式サイトで最新の条件を見る
エポスゴールドカード(格付け A:おすすめ)

画像出典:エポスカード公式サイト(引用)
年間の決済額が50万〜100万円程度で、年会費を払いたくない人に向いています。ボーナスポイントの水準は三井住友カード ゴールド(NL)とほぼ同じで、無料になる条件は50万円と低めです。海外旅行保険は2023年10月の改定で利用付帯となり、死亡・後遺障害は最高5,000万円、治療費用は300万円です。
- 年会費:5,000円(税込)。年間50万円以上の利用で翌年以降永年無料。招待またはプラチナ・ゴールド会員の家族からの紹介なら最初から永年無料
- 基本還元率:0.5%(200円につき1ポイント、有効期限なし)。年間50万円で2,500ポイント、100万円で10,000ポイントのボーナス。選べるポイントアップショップで最大2倍(登録後3カ月は変更不可)
- 空港ラウンジ:国内主要空港とホノルルのラウンジ無料。プライオリティ・パスなし
- 年会費の元が取れる目安:年間50万円。達成すれば翌年以降の年会費0円+2,500ポイント。年間100万円なら通常5,000ポイント+ボーナス10,000ポイント=15,000ポイントで実質1.5%
- 良い点:50万円で年会費無料になり、ポイントに有効期限がない
- 気になる点:基本還元率は0.5%。海外旅行保険は利用付帯(最高5,000万円)
三井住友カード プラチナプリファード(格付け B:ふつう)

画像出典:三井住友カード公式サイト(引用)
年間200万円以上の決済を集約し、ポイントで元を取る設計のカードです。名称はプラチナですが、空港ラウンジは国内主要空港が対象で、海外ラウンジやコンシェルジュといった従来型のプラチナ特典は公式ページに記載がありません。旅行保険は最高5,000万円で、旅費を事前にこのカードで決済することが前提の利用付帯です。「選べる無料保険」に切り替えることもできます。
- 年会費:33,000円(税込)。無料条件なし。家族カード無料
- 基本還元率:1.0%(100円につき1ポイント)。前年100万円の利用ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント)。対象店で+1〜9%、海外利用で+2ポイント
- 空港ラウンジ:国内主要空港ラウンジ無料。プライオリティ・パスなし
- 年会費の元が取れる目安:年間200万円。通常ポイント1%+継続特典1%(100万円単位)で、200万円利用時は20,000+20,000=40,000ポイント>33,000円。100万円では20,000ポイントにとどまり年会費を下回る
- 良い点:年間200万円以上なら実質2%還元で年会費を上回る
- 気になる点:プライオリティ・パスやコンシェルジュはなく、ラウンジは国内のみ
三井住友カード プラチナプリファード の公式サイトで最新の条件を見る
JCBゴールド(格付け B:ふつう)

画像出典:JCB公式サイト(引用)
旅行保険の手厚さと、上位カードへの招待を重視する人向けです。年間100万円を2年連続、または1年で200万円利用すると、JCBゴールド ザ・プレミアの招待対象になります(2026年1月時点の公式条件)。海外・国内とも、公共交通機関や募集型企画旅行の代金をカードで支払った場合に保険が適用される利用付帯ですので、支払い方法に注意が必要です。
- 年会費:11,000円(税込)。オンライン新規入会で初年度無料。家族会員1名無料(2人目以降1,100円)
- 基本還元率:0.5%(J-POINT、200円につき1ポイント。2026年1月にOki DokiポイントからJ-POINTへ移行)
- 空港ラウンジ:国内主要空港とホノルルのラウンジ無料。ラウンジ・キーは1回US35ドル(一部US27ドル)で有料
- 年会費の元が取れる目安:年間220万円(ポイントのみで計算。11,000円÷0.5%)。保険とラウンジを金銭換算しなければ元を取るのは難しい
- 良い点:海外旅行保険が最高1億円、国内最高5,000万円と手厚い
- 気になる点:保険は利用付帯。還元率0.5%でポイントだけでは元が取れない
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード(格付け B:ふつう)

画像出典:アメリカン・エキスプレス公式サイト(引用)
年間200万円以上を使い、年に1回は国内ホテルに泊まる人に向いています。公式サイトは年間61,000円相当の価値を例示していますが、その多くはダイニングやスターバックスのキャッシュバックなど「使った人だけ」が受け取れる特典です。海外旅行保険は最高1億円、国内最高5,000万円で、いずれも利用付帯です。
- 年会費:39,600円(税込)。無料条件なし。家族カード2枚まで無料(3枚目以降19,800円)
- 基本還元率:100円につき1ポイント(メンバーシップ・リワード・プラス無料登録済み)。対象加盟店で100円につき3ポイント(年度上限10,000ボーナスポイント)
- 空港ラウンジ:国内空港ラウンジ無料。プライオリティ・パスは年会費無料で年2回までラウンジ無料(3回目以降1回US35ドル)
- 年会費の元が取れる目安:年間200万円。継続特典のトラベルクレジット10,000円+プライオリティ・パス2回(US70ドル≒10,500円、1ドル150円換算)=約2万円。残り約2万円を1ポイント1円換算の1%還元で回収するには200万円が必要で、同じ200万円でフリー・ステイ・ギフト(1泊2名の無料宿泊)も獲得できる
- 良い点:200万円利用で無料宿泊券、継続でトラベルクレジット1万円
- 気になる点:年会費約4万円。ANAマイル移行には年5,500円の参加費が別途
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード の公式サイトで最新の条件を見る
dカード GOLD(格付け B:ふつう)

画像出典:dカード公式サイト(引用)
eximoなど対象プランのドコモ回線やドコモ光を家族でまとめて契約している人に向いています。10%還元は1,000円(税抜)ごとの計算で、端数は切り捨てられますので、月額料金の下3桁分は還元の対象になりません。海外旅行保険は最大1億円ですが、公式の説明では旅行代金をdカード GOLDで支払った場合に1億円、それ以外は最大5,000万円で、国内旅行保険は公共交通機関や宿泊代金をカードで支払った場合に適用される利用付帯です。
- 年会費:11,000円(税込)。無料条件なし。家族カード1枚目無料
- 基本還元率:1.0%(100円につき1ポイント)。対象のドコモ利用料金1,000円(税抜)ごとに10%還元(ドコモ mini・irumo・ahamo・ahamo光の料金、端末代金、事務手数料などは対象外)。前年100万円以上の利用で最大1万円相当の特典
- 空港ラウンジ:国内主要空港とハワイのラウンジ無料。プライオリティ・パスなし
- 年会費の元が取れる目安:ドコモ料金が月9,200円(税抜)以上なら10%還元だけで年11,000ポイント。ドコモ料金が対象外のプランなら、年間100万円の決済で最大1万円相当の特典+10,000ポイント
- 良い点:対象ドコモ回線なら料金の10%還元で元が取りやすい
- 気になる点:ahamo・irumo等は対象外。2026年12月利用分からドコモポイ活プランの進呈条件が変わる(GOLD本体の年会費・還元率は2026年9月発表の改定では対象外)
楽天プレミアムカード(格付け C:条件つき)

画像出典:楽天カード公式サイト(引用)
年に数回は海外ラウンジを使い、楽天市場で月9万円以上買う人であれば検討に値します。かつては回数無制限のプライオリティ・パスが最大の魅力でしたが、2025年1月以降は年5回までとなり、年会費に対する特典は薄くなりました。海外旅行保険は死亡・後遺障害が最高5,000万円で、公式の保険ページによれば4,000万円が自動付帯、1,000万円が利用条件付きです。傷害・疾病の治療費用はそれぞれ300万円で、こちらは自動付帯です。
- 年会費:11,000円(税込)。無料条件なし
- 基本還元率:1.0%(100円につき1ポイント)。楽天市場では通常カードより+1倍(月5,000ポイント上限)、火曜・木曜はさらに+1倍(月10,000ポイント上限)
- 空港ラウンジ:国内主要空港ラウンジ無料。プライオリティ・パスは2025年1月から年5回まで無料、6回目以降は1回US35ドル
- 年会費の元が取れる目安:楽天市場で年間110万円(年会費無料の楽天カードとの差分+1倍で計算。11,000円÷1%)。火曜・木曜に集中させれば+2倍で55万円。プライオリティ・パス5回を使えばUS175ドル(約26,000円、1ドル150円換算)の価値が別途
- 良い点:海外旅行保険の4,000万円分が自動付帯。プライオリティ・パス年5回
- 気になる点:2025年1月にプライオリティ・パスが年5回に制限された
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(格付け C:条件つき)

画像出典:アメリカン・エキスプレス公式サイト(引用)
年間400万円以上をカードで決済し、ANAに年に何度も搭乗する人に向いたカードです。2026年9月2日のリニューアルで年会費が8,800円上がり、継続特典はANA SKY コインから利用ボーナスマイルへ切り替わります。既存会員の新年会費や新特典の適用時期はカードの更新月によって異なると公式サイトに案内されていますので、更新月の前に継続するかを判断する必要があります。
- 年会費:42,900円(税込)。無料条件なし。家族カード21,450円。本会員の年会費は2026年9月2日の改定で34,100円から引き上げ
- 基本還元率:100円につき1ポイント(ANAグループでは2倍)。入会・継続で毎年2,000マイル、搭乗ボーナス25%。年間400万円(税込)以上の利用で15,000マイル(ANA SKY コイン獲得プログラムは2026年12月31日で終了)
- 空港ラウンジ:国内空港ラウンジと羽田第2ターミナル国際線 POWER LOUNGE PREMIUM(同伴者1名無料)。プライオリティ・パスは年2回まで無料(同伴者料金は要確認)
- 年会費の元が取れる目安:年間266万円(1マイル1.5円換算で42,900円÷1.5=28,600マイル、継続2,000マイルを引いた26,600マイルを1%で貯める場合)。年間400万円なら40,000+15,000+2,000=57,000マイル(約85,500円相当)
- 良い点:ANA搭乗が多ければ搭乗ボーナス25%とマイル移行が有利
- 気になる点:年会費が42,900円に上がった。400万円未満ではマイルで元を取りにくい
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード の公式サイトで最新の条件を見る
格付けの基準
この格付けは、各カード会社の公式サイトに掲載されている条件だけを根拠にしています。確認した時点は2026年10月25日で、三井住友カードのページにはつみたて投資の注記として「2026年5月26日時点」、JCBのページには「2026年1月現在」といった注記があり、各社とも条件は予告なく変わると明記しています。アフィリエイトの比較サイトや口コミは参照しておらず、入会キャンペーンのポイントも評価に入れていません。
評価の軸は4つです。年会費と無料になる条件、基本還元率と年間利用額に応じたボーナス、空港ラウンジとプライオリティ・パスの有無、そして旅行保険が自動付帯か利用付帯かです。この4点を見れば、そのカードが「誰を上客として囲い込みたいか」が読み取れます。
格付けの定義は次の通りです。Sは年会費に対して特典が明確に厚いもの、Aは多くの人に合うもの、Bは使い方次第で評価が変わるもの、Cは条件が合う人だけが検討すべきもの、Dは見送りです。今回はDに該当するカードはありませんでしたが、Cの2枚は条件に合わない人にとっては実質的に見送りと同じです。
- 年会費:税込の金額と、無料になる条件(年間利用額や招待)
- 還元率:基本還元率と、年間100万円などの節目で付くボーナス
- ラウンジ:国内ラウンジの範囲と、プライオリティ・パスの回数制限
- 保険:自動付帯か利用付帯か、死亡・後遺障害の最高額
年会費の「元」はどう計算するか(会計士の見方)
年会費は確定した費用で、特典は条件を満たしたときにだけ受け取れる収益です。会計の発想で言えば、確実に出ていくお金と、条件付きで入ってくるお金を同じ土俵で比べてはいけません。そこで本記事では、ポイントは1ポイント1円、ANAマイルは1マイル1.5円、米ドルは1ドル150円と前提を置き、「自分が確実に使う特典」だけを足し上げて年会費と比べる方法をとりました。
たとえば三井住友カード プラチナプリファードは、通常ポイント1%に加え、前年100万円の利用ごとに10,000ポイントが付きます。年間200万円を使えば20,000+20,000=40,000ポイントとなり、年会費33,000円を上回ります。一方で年間100万円では20,000ポイントにとどまり、年会費を回収できません。継続特典が100万円単位で付くカードは、損益分岐点が段差状になる点に注意が必要です。
アメックスのゴールド・プリファードは、公式サイトが年間61,000円相当の価値を例示しています。ただし内訳を見ると、ダイニングやスターバックスのキャッシュバックなど、特定の使い方をした人だけが受け取れる項目が多くを占めます。継続で確実に受け取れるのはトラベルクレジット10,000円分で、年間200万円を使えば1泊2名の無料宿泊券が加わります。使わない特典を価値に数えないことが、元が取れたかを正しく測るコツです。
年会費が無料になる条件を持つカードは、計算の構造そのものが違います。三井住友カード ゴールド(NL)とエポスゴールドカードは、年間100万円または50万円を使えば翌年以降の年会費がゼロになり、残るのはボーナスポイントだけです。費用がなくなる以上、元が取れるかという問いが成立しなくなるため、この2枚が上位に入りました。
ラウンジと保険、本当に使う特典はどれか
空港ラウンジは、8枚すべてで国内主要空港のラウンジが無料で使えます。差がつくのは海外ラウンジを使えるプライオリティ・パスの扱いです。楽天プレミアムカードは2025年1月から年5回までに制限され、6回目以降は1回US35ドルです。アメックスのゴールド・プリファードとANAアメックス・ゴールドは年2回まで無料で、三井住友カードの2枚とJCBゴールド、dカード GOLD、エポスゴールドカードには付いていません。
参考までに、JCBプラチナ(年会費27,500円、2026年1月時点)は本会員が回数制限なしでプライオリティ・パスのラウンジを使えると公式サイトに記載されています。年に5回以上海外ラウンジを使うなら、楽天プレミアムカードよりも検討の価値があるかもしれません。ただし、年会費の差額16,500円を回数で割ると、年5回の利用で1回あたり3,300円の追加負担になります。
旅行保険は、持っているだけで適用される自動付帯と、旅行代金をそのカードで支払った場合に適用される利用付帯に分かれます。今回確認した範囲では、三井住友カードの2枚、JCBゴールド、アメックスの2枚、エポスゴールドカードは利用付帯でした。楽天プレミアムカードは海外旅行保険のうち死亡・後遺障害4,000万円と治療費用が自動付帯、dカード GOLDは旅行代金をカードで支払った場合に最大1億円、それ以外は最大5,000万円という構造です。
死亡・後遺障害の最高額よりも、実際に使う可能性が高いのは治療費用です。JCBゴールドは300万円、エポスゴールドカードは300万円、楽天プレミアムカードは傷害・疾病それぞれ300万円と、各社とも300万円前後に収れんしています。最高1億円という見出しの数字に惑わされず、治療費用と付帯方式を確認することをお勧めします。
カード会社が「上客」に求めていること
8枚の条件を並べると、カード会社が優遇したい顧客像がはっきり見えてきます。三井住友カード、エポス、JCBはそろって年間100万円(エポスは50万円)という節目を置き、そこを超えた人にだけ年会費免除やボーナスポイントを渡しています。年会費そのものより、決済を自社カードに集約してくれるかどうかを見ているということです。
JCBゴールドの上位にあたるJCBゴールド ザ・プレミアの招待条件は、年間100万円を2年連続、または1年で200万円です。2025年12月16日の集計分から1年200万円の条件が加わり、利用額の多い人をより早く上位に引き上げる方向に変わりました。カード会社にとって、年会費収入より決済手数料と顧客の継続のほうが重要であることを示しています。
航空会社提携カードの考え方はさらに明確です。ANAアメックス・ゴールドは2026年9月の改定で年会費を42,900円に上げる一方、年間400万円以上の利用で15,000マイルという新しい利用ボーナスを設けました。年会費を上げて利用額の少ない会員には不利にし、年間400万円を使う会員には手厚くする。これは上客を選別する典型的な手法です。
dカード GOLDは、カード決済額よりもドコモ回線の契約内容で優遇を決めています。10%還元の対象はeximoなどの料金で、ahamo、irumo、ドコモ miniは対象外です。ドコモが2026年9月1日に発表した改定では、一般のdカードの還元率を2027年1月から200円につき1ポイントに下げ、年会費も条件付きで有料にしますが、dカード GOLDの年会費と通常還元率はこの改定の対象外です。一方、2026年12月利用分からはドコモポイ活プランのポイント進呈条件が変わり、GOLDで支払っている人にも影響しますので、通信料金とカードの両方で「上客」の線引きが変わりつつあります。
注意点とよくある誤解
よくある誤解の1つ目は、「年会費が高いほど還元率が高い」というものです。JCBゴールドの基本還元率は0.5%で、年会費無料の一般カードと同じ水準です。年会費の差は還元率ではなく、保険やラウンジ、上位カードへの招待といった特典に充てられています。還元率で元を取りたいなら、三井住友カード プラチナプリファードやdカード GOLDのように1%以上のカードを選ぶ必要があります。
2つ目は、年間利用額の集計期間と対象外取引です。三井住友カードはつみたて投資の金額を集計対象外としており、JCBの集計期間は12月16日から翌年12月15日です。年会費、キャッシング、分割・リボの手数料は多くのカードで対象外ですので、「使ったはずなのに条件を満たしていない」という事態が起こりえます。
3つ目は、公式サイトの「年間○万円相当の価値」という表現です。これは全ての特典を使い切った場合の最大値で、使わなかった特典の価値はゼロです。本記事の試算では、継続するだけで確実に受け取れる特典と、自分の利用額で確実に達成できるボーナスだけを足し上げています。各カードの条件は改定が続いていますので、申し込みや更新の前には公式サイトでご確認ください。
- ポイント還元の数字は「200円につき1ポイント」など付与単位を確認する(0.5%か1%かが変わる)
- 利用付帯の保険は旅行代金をそのカードで支払わないと適用されない
- 年間利用額の集計期間は各社で異なり、年会費やキャッシングは対象外
- プライオリティ・パスは回数制限と同伴者料金を確認する(楽天は年5回、アメックスの2枚は年2回)
- 2026年9月以降、ANAアメックスとdカードは条件改定の途中にあり、既存会員と新規会員で適用時期が異なる
よくある質問(赤城が聞いてみた)
年会費が永年無料になるゴールドカードはどれですか。

年会費が永年無料になるゴールドカードはどれですか。

三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円、エポスゴールドカードは年間50万円の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります(2026年10月25日時点の公式サイト)。エポスゴールドカードは招待や家族からの紹介なら最初から無料です。
プライオリティ・パスが使えるカードはどれですか。

プライオリティ・パスが使えるカードはどれですか。

今回の8枚では、楽天プレミアムカード(2025年1月から年5回まで無料)、アメックスのゴールド・プリファード(年2回まで無料)、ANAアメックス・ゴールド(年2回まで無料、2026年9月のリニューアル後も継続)の3枚に付いています。参考までに、JCBプラチナは本会員が回数制限なしで使えます。
自動付帯の旅行保険があるカードはありますか。

自動付帯の旅行保険があるカードはありますか。

楽天プレミアムカードは海外旅行保険の死亡・後遺障害5,000万円のうち4,000万円と、傷害・疾病の治療費用300万円が自動付帯です。dカード GOLDは旅行代金をカードで支払わなくても最大5,000万円、支払えば最大1億円です。ほかの6枚は旅行代金をカードで支払った場合に適用される利用付帯です。
年会費3万円以上のカードは誰に向いていますか。

年会費3万円以上のカードは誰に向いていますか。

年間200万円以上をそのカードに集約できる人です。三井住友カード プラチナプリファードは200万円で40,000ポイント、アメックスのゴールド・プリファードは200万円で無料宿泊券が付きます。ANAアメックス・ゴールドは年間400万円の利用と頻繁なANA搭乗が前提になります。
出典・参考にした公式情報
- 三井住友カード ゴールド(NL)公式ページ
- 三井住友カード プラチナプリファード公式ページ
- 三井住友カード ゴールドカードの空港ラウンジ(公式コラム、ホノルル・同伴者条件)
- JCBゴールド公式ページ
- JCBオリジナルシリーズ 付帯保険の補償内容
- JCBカードの旅行傷害保険(利用付帯の条件)
- JCBプレミアムカードとは(JCBゴールド ザ・プレミア招待条件)
- JCBプラチナ公式ページ
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード 特典ページ
- こんなに使えるゴールド・プリファード(特典の価値例)
- フリー・ステイ・ギフト
- 楽天プレミアムカード公式ページ
- 楽天プレミアムカード 旅行傷害保険(公式、自動付帯・利用付帯の内訳)
- dカード GOLD公式ページ
- dカードの比較(dカード/dカード GOLD)
- NTTドコモ お知らせ 2026年9月1日「ドコモポイ活プラン」「dカード」のdポイント進呈条件・進呈率・年会費改定
- エポスゴールドカード公式ページ
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード サービス
- ANAアメックスの提携カード 2026年9月2日リニューアル
- ANAグループ プレスリリース 2026年8月19日 アメリカン・エキスプレスとANAの提携カードをリニューアル
- ANA 新しくなったANAアメックス 新規入会キャンペーン(基本情報)
まとめ:自分は損しない?をもう一度
- 三井住友カード ゴールド(NL)
- エポスゴールドカード
- 三井住友カード プラチナプリファード
- JCBゴールド
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
- dカード GOLD
- 楽天プレミアムカード
- ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
条件は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトでご確認ください。
年会費の元が取れるのは「年間100万円以上使う」か「空港ラウンジを年に何度も使う」人だけです。
得する人・向いている人
- 年間100万円以上カードで使う人(三井住友ゴールド(NL)は翌年から無料+毎年10,000pt)
- 年50万円以上使う人(エポスゴールド:翌年から無料)
- 出張や旅行で空港ラウンジを年4回以上使う人
- ドコモの料金が月1万円以上の人(dカード GOLD)
損しやすい人・向かない人
- 年間利用が50万円未満で「ステータス」だけで持つ人
- 海外にほとんど行かないのに年会費3万円超のプラチナを持つ人
- 楽天プレミアムのプライオリティ・パスを年6回以上使うつもりの人(年5回まで)
- 年会費を「ポイントで相殺できる」と思い込んでいる人(利用額の条件を要確認)
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この記事を書いた人
冴島(公認会計士)。企業の決算書や内部統制を見てきた経験をもとに、家計のお金を「会社の貸借対照表を読むように」見る方法を発信しています。YouTube「公認会計士冴島と『ちょっと残念な』赤城のお金のからくり」を運営。国の統計と各社の公式発表(一次情報)だけを根拠にし、個別の投資・税務の助言はしません。※「冴島」はYouTubeでの活動名です。公認会計士の資格は運営者本人のものです。
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